煙と臭いの環境負荷を軽減する。
2012年、春。ひとつの出会いが減煙減臭機器への取組みのきっかけとなりました。
当時は焼肉ロースター機器メーカーに在職中で、その日は東京ビックサイトで焼肉の減煙機器の実演を行っていました。そこへ、煙と臭いの対策を模索している珈琲焙煎を開業予定の方が訪れた事がきっかけでした。「焼肉の煙を消すように、珈琲焙煎の煙や臭いも消してもらえませんか?」開業場所は六本木のマンション1F、煙と臭いの対策ができなければ開業もままならない状況でした。初めての取組みで、どうにか1号機を試作。焙煎機はプロパッド1k釜でした。何とか焙煎時の煙や臭いも軽減できて、開業にこぎつけました。
その後、ご紹介を頂いて5k釜用の少し大きめの減煙減臭機器を開発しましたが、残念ながら3割くらいの煙が漏れてしまう結果となりました。なにしろ、私にとって珈琲焙煎は未知の世界でした。経験も知識もなく、何キロをどのように焙煎するかで、煙や臭いの状態が全く違う事をこの頃ようやく知る事になったのです。その後焙煎の違いに対応すべく、試作品の実験をしたくても出来ない状況下で苦慮していた時、声をかけてくださったのが焙煎機メーカーの社長様でした。「新しい機器ができたら持ってきてくれたら、いつでも焙煎テストしますよ。」その言葉にすがるように何度も何度もお邪魔して、改善改良をくりかえし、ようやく高効率で完成度の高い減煙減臭機器ができました。
2016年8月現在、60店舗以上でご愛用頂いています。今後は、大型焙煎機にも対応してまいりたいと思っています。より一層皆様のお役に立てるよう努力してまいります。
感謝


